図書館に行ったらば、なんとなく最近の作品らしい背表紙だったので・・・
フッと手にとり出演者のクレジット確認('';
すると！
Ian McKellenの名前を発見！（＞＜）
↑（「X-MEN」シリーズ・「ロード・オブ・ザ・リング」1・2）
サーの作品なら見ておこう♪
そんな軽い気持ちで借りたんですけど、甘かった。
ものすごく、甘かった。
142分という長さの作品ではあるんですが、なかなか見応えがあって・・・
あっという間に時間が過ぎてしまいます。
この映画、原因不明の・・・
というか・・・後天性免疫不全症候群という名前が後日つくのだから、
免疫力が低下して、いろんな病気を発病することとなる・・・
その免疫力を下げる原因である直接的な病気ってとこかな？
それをあらゆる面から調べていくところから始まります。
最初は、ゲイの間で広まり・・・
ゲイの間だけに広まる奇病という研究者の認識のスタートから、
どういうルートで感染するのか、どんなモノが原因なのか。
ウイルスなのかなんなのか・・・未知の病気なだけに四苦八苦。
おまけに、ゲイの間で流行したという最初の認識（？）があるものだから、
政府も腰が重いし、予算も下りない。
八方ふさがりの中、どんどん感染者が増え死者も増加。
やっと、感染ルートの一つに性交渉があり・・・証明ができた！と思ったら
今度は、ゲイではない人々が感染。
そう輸血や血液製剤といったものからの感染！
けれども、それは・・・B型肝炎の検査で、80%以上の確率により排除できる！
そう主張する研究者側に、血液事業者は一言。
”科学的証明がない”とか”ほんのわずかな汚染のために、検査費は出せない”とか
とにかく、利益優先で検査はしない。しないの主張ばかり・・・。
結果、汚染された血液が輸血され加工され、感染者増加。
企業（？）側が、そうかと思えば・・・研究者側にも色々あるようで（＝＝;
当初、アメリカでウイルス発見といっていたけれども・・・
実は、それは別物で・・・フランスが、ウイルス発見＆確認＆撮影成功
ってことで、アメリカのレトロ・ウイルス第一人者がキレタ（＝＝;
自分の名誉のために、裁判沙汰にしようとするは・・・
フランスの研究成果はとるは・・・なんだか、日本と同じ（遠い目）
権威って・・・多くの人命より大切なのかね？医者にはよ〜（＝＝;
そんなカンジでね、なかなか見応えある作品です。
人間関係ということよりも・・・
その・・・未知の病気とそれによって出てくる損得利益部分。
見てるだけで、人はなんと脆く弱く浅ましいモノだと気がつく作品です。
哀しいですよね。
最初に流行したのが、ゲイの間だったから・・・
ゲイの病気とされ、彼らへの偏見が増し・・・
その上、本気で政府が腰を上げずに研究費不足で感染拡大。
おまけに、血液感染もすると判明したときには・・・
血液業者は、利益を優先して、検査をせずに汚染された血液を使用。
これが、さらにさらに感染拡大。
ホント、悔しいです。
ちゅ〜か！
同じことが、米国に遅れること何年？
日本は、汚染血液使っていたのか・・・そう思うと・・・さらに。
あと・・・懲りもしないで薬害連発の日本。
国民は、人体実験の道具ですか？
ってことで、なかなか見応えある作品です。
一度は、少年少女よ。見ておきなさい度★★★★★
本当に、イイ映画です。
ちなみに、サー（・イアン）は・・・・（泣）
恋人のギコとハグするときとか、自分の足首にほくろ（？）見つけたときとか・・・
なんか・・・もう・・・胸が締め付けられるくらい・・・つらかった（泣）
切なくって・・・切なくって（泣）
きっと、彼も当時、畏れていたんだろうね・・・。この未知の病気。
そりゃ、もう・・・たまらなかったです。
Richard Gereが「怖い」というセリフを言うのより、
病気とわかって、サーが恋人をハグしてるシーンの方が・・・たまらんです！
全然、客の引き込み方が違うと思います！
はい！
って・・・サー好き贔屓が主張しても、なんなんですが(^-^;
けれどもね、それを引いてもイイ映画でした！
《2004.01.31.》
